また…初心に戻って(祝4周年)
おかげ様で…開院記念日をまた1つ積み重ねる事が出来ました。早いもので5年目に突入。去年は石垣島、今年は香港で。自分自身を冷静に見つめ直すため…そして進むべき道を再確認するために、この時期は家族にわがままを言って一人旅に出かける事にしている。行き先は心の赴くまま…。今回は、そんな旅先からのブログ更新。
そんな一人旅を画策している矢先に…実父のレーザー白内障手術を先日執刀した。しかも両眼同時に…。話の流れで、私の記念旅行に父親も一緒に行く事になった。笑。
そもそも私が医者になろうと思ったきっかけは、自分自身が病気になった事でスポーツ系の業界に進みたかったその未来(進路)を見失って自暴自棄になっていた高校時代に、身体にハンディを負った当時の主治医に勧められた事。始めは、冗談かと思っていたが、診察の度に真剣に背中を押してくれた。その時に貰った言葉の一つに『病気の苦しみや辛さを味わった人間が、本当の意味で患者様の気持ちや不安な心に寄り添えるんだよ…良医になるには自分がその病気になれば良いんだよ。ほら、もう条件を満たしてるよ』って小児麻痺で動かない左腕をさすりながら、その人は優しく諭してくれた。この人は、幼少時からこれまでにどれだけの辛い、悔しい思いを抱えて生きてきたのだろう?…。
今でも『その言葉』は、私の宝物であるのと同時に、私の医師としての原点となっている考え方です。医学は決して万全では無いし、身体の神秘はまだまだ解らない事だらけ…本当の意味で患者様の不安なんて満たせないと思う。ただその隙間を埋めるのは医師の情熱だったり、持っている素質(人間性)だったりすると真剣に信じている。
医師としてのキャリアで自身初の身内の手術。それも開院しなければ…習得しなかったであろうレーザー白内障手術。ただ、不安は一切ありませんでした。私が医師になって…大切な人や身内に勧めない又はやらない治療は絶対に患者様(他人様)にもしない。そう決めて眼科外科医として初めて手術を執刀。ずっと続けている信念であり、その信念に基づいた経験が…今の私には沢山備わっているから不安が無かったのです。逆に、私は普段の患者様の手術の方が緊張してますよ。
医学は日進月歩のスピードで進化していて、当たり前だった事や定説だった事が…一夜にして変わってしまう事だってある。だけど、その時々に正しいと判断した治療を…身内にも薦める治療をやっていきたいのです。その時のベストの治療法を提示したいのです。提示出来るクリニックであり続けたいです。考え方や治療法もいつまでも同じなんてあり得ないし、馬鹿げてますよね?
今現在、レーザー白内障手術の技術に対し…欠点は見受けられません。術後の仕上がりもほぼ完璧です。その高い技術力と双璧を成すのが…プレミアムレンズ。相性は本当に良いです。メガネフリーの生活が手に入る確率が本当に高いマッチィングの一つです。老眼治療にも使えるほどで、自分が受けたいぐらいです。笑。特に現時点でEDOF3焦点レンズ(mini well redy)は最高峰かと。
実父は、先進医療を利用した手術(2焦点レンズを使用)をしました。はじめ…3焦点レンズをと思いましたが、すぐに自分の医師としての考え方に反する事だと気がつきました。父親は、今や年金暮らしで高額な自費診療を望むような人では無いのです。うちでの患者様も先進医療を利用される方がほとんどですし、仮に父親が自費分を負担する意思があったのなら3焦点を使用していたのかもしれません。結論は、自分の親だけ特別な事(不公平)をするのが嫌だったのです。患者様(親であろうと)の前では、常に平等なフラットな医師でいたい…。
ただ息子として、育ててもらった恩や情があります。本当に手術中終始平常心だったか?は想像にお任せします。今現在の私が眼科医として持っている2焦点レンズやEDOF2焦点レンズの欠点を補うアイディアや使用経験からくる勘を大いに利用しました。誤解のないように…いつも患者様にやっているうちの治療と何も変わらない内容です。笑
ただ、せっかくの機会なので、父親にいくつか甘えさせてもらいました…一つは、初めて両眼同時のレーザー白内障手術をさせてもらう事。普段、遠方(名古屋)で暮らしているのもありますが、今後、患者様に勧めた時や質問された時に、その経験が無ければ自身を持って私やスタッフ達が答えられないのが嫌なんです。多種多様な患者様の御要望にお答えしたい。言葉を変えれば…恩師(当日の主治医)は、医師にとって経験こそ最大の教科書なんだと…教えてくれたからなのです。経験に勝るものはなし。驚く事に…父親は手術間もないリカバリー室で、既に別世界のようにはっきりくっきりと視界が広がっていたとの事でした。本人は凄くびっくりしていました…医学の進歩に。私もスタッフ達も一安心。
二つ目は、サプライズで普段東京にいる兄を手術後に呼び寄せ…食事会と称し父親にお酒を飲ませる事。痛くなるのか?傷はうずくのか?笑。患者様には、手術当日の飲酒は禁止しているので…実際の反応を見てみたかったのです。兄も医師なので身体の方はお任せ。なんて…私の心配をよそに拍子抜けするぐらい何も変化がなかったようです。
今回、先進医療を用いたレーザー白内障手術の両眼同時手術を体験しました。多分…経験した術者はいるか?数えるほど…かと。本当に貴重な経験を積めました。当たり前ですが、(片目の手術後よりも)手術後は一気に別世界になるとの事です。当日夜から両眼で遠くも、近くも不自由なく見えるとの事で、翌日診後に大変喜んで名古屋へと帰っていきました。
当院に、もしオラ(術中診断装置)がなければ、ノウハウがなければ…両眼同時の手術は絶対にしないと思います。度数ずれが怖いから…。でも、当院は一般の患者様にも、これで自信を持って解禁。いち早く社会復帰したい方や、忙しくて時間が作れない方…レーザー白内障手術でも柔軟に対応致します。しっかり相談、個別に説明させて下さり。既に保険診療では対応しています。(前作のブログ)患者様にとって、良い事だと信じているから…。
でも、多焦点レンズ…夜間のハロー、グレアはどうしてもあるみたいですよ。欠点は必ずあるんです…しっかり理解してからどんな手術も受けて下さい!
後日…父親が手術体験談を書いてくれました。レーザー白内障手術を受ける方や受けたい方、興味のある方はぜひ一読ください。同じ患者様の目線での感想なので、参考になると思います…クリニックに置いありますので、お気軽にスタッフに声掛けしてください。あと、術前検査から手術後まで…一貫してスタッフ達を誉めてくれました。親切で優しいと…特に手術当日リカバリー室を担当してくれた婦長さんには、対応が本当に素晴らしかったと驚いてました。私からも感謝したいです。ありがとう!
さぁ!、連休明けからまたスタッフ一丸となって患者様本位のクリニックになるよう尽力します。眼でお困りの方は、我々にぜひ御相談して下さい。最善な方法を一緒に親身になって提案させていただきます。
手術を受けた父親は73歳。目が若返り、ますます意欲的に、楽しく老後生活を送れるようなった事でしょう!旅行中そんな元気を…私の方がもらいました笑。
おかげ様で…開院記念日をまた1つ積み重ねる事が出来ました。早いもので5年目に突入。去年は石垣島、今年は香港で。自分自身を冷静に見つめ直すため…そして進むべき道を再確認するために、この時期は家族にわがままを言って一人旅に出かける事にしている。行き先は心の赴くまま…。今回は、そんな旅先からのブログ更新。
そんな一人旅を画策している矢先に…実父のレーザー白内障手術を先日執刀した。しかも両眼同時に…。話の流れで、私の記念旅行に父親も一緒に行く事になった。笑。
そもそも私が医者になろうと思ったきっかけは、自分自身が病気になった事でスポーツ系の業界に進みたかったその未来(進路)を見失って自暴自棄になっていた高校時代に、身体にハンディを負った当時の主治医に勧められた事。始めは、冗談かと思っていたが、診察の度に真剣に背中を押してくれた。その時に貰った言葉の一つに『病気の苦しみや辛さを味わった人間が、本当の意味で患者様の気持ちや不安な心に寄り添えるんだよ…良医になるには自分がその病気になれば良いんだよ。ほら、もう条件を満たしてるよ』って小児麻痺で動かない左腕をさすりながら、その人は優しく諭してくれた。この人は、幼少時からこれまでにどれだけの辛い、悔しい思いを抱えて生きてきたのだろう?…。
今でも『その言葉』は、私の宝物であるのと同時に、私の医師としての原点となっている考え方です。医学は決して万全では無いし、身体の神秘はまだまだ解らない事だらけ…本当の意味で患者様の不安なんて満たせないと思う。ただその隙間を埋めるのは医師の情熱だったり、持っている素質(人間性)だったりすると真剣に信じている。
医師としてのキャリアで自身初の身内の手術。それも開院しなければ…習得しなかったであろうレーザー白内障手術。ただ、不安は一切ありませんでした。私が医師になって…大切な人や身内に勧めない又はやらない治療は絶対に患者様(他人様)にもしない。そう決めて眼科外科医として初めて手術を執刀。ずっと続けている信念であり、その信念に基づいた経験が…今の私には沢山備わっているから不安が無かったのです。逆に、私は普段の患者様の手術の方が緊張してますよ。
医学は日進月歩のスピードで進化していて、当たり前だった事や定説だった事が…一夜にして変わってしまう事だってある。だけど、その時々に正しいと判断した治療を…身内にも薦める治療をやっていきたいのです。その時のベストの治療法を提示したいのです。提示出来るクリニックであり続けたいです。考え方や治療法もいつまでも同じなんてあり得ないし、馬鹿げてますよね?
今現在、レーザー白内障手術の技術に対し…欠点は見受けられません。術後の仕上がりもほぼ完璧です。その高い技術力と双璧を成すのが…プレミアムレンズ。相性は本当に良いです。メガネフリーの生活が手に入る確率が本当に高いマッチィングの一つです。老眼治療にも使えるほどで、自分が受けたいぐらいです。笑。特に現時点でEDOF3焦点レンズ(mini well redy)は最高峰かと。
実父は、先進医療を利用した手術(2焦点レンズを使用)をしました。はじめ…3焦点レンズをと思いましたが、すぐに自分の医師としての考え方に反する事だと気がつきました。父親は、今や年金暮らしで高額な自費診療を望むような人では無いのです。うちでの患者様も先進医療を利用される方がほとんどですし、仮に父親が自費分を負担する意思があったのなら3焦点を使用していたのかもしれません。結論は、自分の親だけ特別な事(不公平)をするのが嫌だったのです。患者様(親であろうと)の前では、常に平等なフラットな医師でいたい…。
ただ息子として、育ててもらった恩や情があります。本当に手術中終始平常心だったか?は想像にお任せします。今現在の私が眼科医として持っている2焦点レンズやEDOF2焦点レンズの欠点を補うアイディアや使用経験からくる勘を大いに利用しました。誤解のないように…いつも患者様にやっているうちの治療と何も変わらない内容です。笑
ただ、せっかくの機会なので、父親にいくつか甘えさせてもらいました…一つは、初めて両眼同時のレーザー白内障手術をさせてもらう事。普段、遠方(名古屋)で暮らしているのもありますが、今後、患者様に勧めた時や質問された時に、その経験が無ければ自身を持って私やスタッフ達が答えられないのが嫌なんです。多種多様な患者様の御要望にお答えしたい。言葉を変えれば…恩師(当日の主治医)は、医師にとって経験こそ最大の教科書なんだと…教えてくれたからなのです。経験に勝るものはなし。驚く事に…父親は手術間もないリカバリー室で、既に別世界のようにはっきりくっきりと視界が広がっていたとの事でした。本人は凄くびっくりしていました…医学の進歩に。私もスタッフ達も一安心。
二つ目は、サプライズで普段東京にいる兄を手術後に呼び寄せ…食事会と称し父親にお酒を飲ませる事。痛くなるのか?傷はうずくのか?笑。患者様には、手術当日の飲酒は禁止しているので…実際の反応を見てみたかったのです。兄も医師なので身体の方はお任せ。なんて…私の心配をよそに拍子抜けするぐらい何も変化がなかったようです。
今回、先進医療を用いたレーザー白内障手術の両眼同時手術を体験しました。多分…経験した術者はいるか?数えるほど…かと。本当に貴重な経験を積めました。当たり前ですが、(片目の手術後よりも)手術後は一気に別世界になるとの事です。当日夜から両眼で遠くも、近くも不自由なく見えるとの事で、翌日診後に大変喜んで名古屋へと帰っていきました。
当院に、もしオラ(術中診断装置)がなければ、ノウハウがなければ…両眼同時の手術は絶対にしないと思います。度数ずれが怖いから…。でも、当院は一般の患者様にも、これで自信を持って解禁。いち早く社会復帰したい方や、忙しくて時間が作れない方…レーザー白内障手術でも柔軟に対応致します。しっかり相談、個別に説明させて下さり。既に保険診療では対応しています。(前作のブログ)患者様にとって、良い事だと信じているから…。
でも、多焦点レンズ…夜間のハロー、グレアはどうしてもあるみたいですよ。欠点は必ずあるんです…しっかり理解してからどんな手術も受けて下さい!
後日…父親が手術体験談を書いてくれました。レーザー白内障手術を受ける方や受けたい方、興味のある方はぜひ一読ください。同じ患者様の目線での感想なので、参考になると思います…クリニックに置いありますので、お気軽にスタッフに声掛けしてください。あと、術前検査から手術後まで…一貫してスタッフ達を誉めてくれました。親切で優しいと…特に手術当日リカバリー室を担当してくれた婦長さんには、対応が本当に素晴らしかったと驚いてました。私からも感謝したいです。ありがとう!
さぁ!、連休明けからまたスタッフ一丸となって患者様本位のクリニックになるよう尽力します。眼でお困りの方は、我々にぜひ御相談して下さい。最善な方法を一緒に親身になって提案させていただきます。
手術を受けた父親は73歳。目が若返り、ますます意欲的に、楽しく老後生活を送れるようなった事でしょう!旅行中そんな元気を…私の方がもらいました笑。